さぁ、深夜だ。私の時間。
ゆっくり好きなだけ言葉を紡ぐには夜がいい。皆が寝ていてひっそり静まって、部屋の明かりも薄暗くして、エアコンの音だけが聞こえる夜。言葉に集中出来るから大好き。
路地が好き
路地が好きだ。異国の地でいつもとは違う様式の建物が並ぶ道を見るとワクワクする。
細い道を古いビルが挟み、日本と少し違う室外機の位置や窓にはめられた鉄製の飾り格子が並ぶ景色にときめいてしまう。更に道には多くのバイクが並び、その奥に雑然と並ぶアパートが見えたりなんかするとたまらない。慣れた景色とは違った視界になるだけで、どうしてこんなに惹かれるのか不思議である。
暗くて怪しくて、なんなら奥に何があるか分からないような道も好きだ。どこへ繋がっているかすら分からない道は、私の冒険心と好奇心を掻き立て、子供に戻った時のように興奮させてくれる。そんな景色に出会いたくて、旅に出るという一面もある気がする。
異国と音楽
士林市場の屋台で炒飯を食べていると、フト気が付けば耳が聞き慣れた音楽を捉えた。
まさかと思って耳を凝らしてみると、なんと「創世のアクエリオン」。私が大学時代にハマったアニソンである。さすが台湾とビックリしつつも、異国の夜の空気と屋台街の喧騒もあってか小さな声で歌いながら体を揺らしてノリノリで楽しんでしまった。(ちなみに続いて流れた曲はYOASOBIの「怪物」でこちらもノッて楽しんだ)
ここ最近の私にとって、音楽は聞いて楽しむというよりも、全身で浴びてリズムを刻んで楽しむ物に変わってきた。そっちのほうが心地良いし、全力で音を感じられるから好き。そんな歳を重ねて得た変化が嬉しい。異国にいても音楽は切り離せない。
旅行は刺激
上記二つもそうだけれども、日常とは違う環境にいると見るもの聞くもの全てが刺激になるのかインスピレーションが湧くことが多い。
私の場合はだけれども、寝ている時や道を歩いている時に小説のアイデアや使いたいキャラクターが降りてくる瞬間があるのだが、これが日本よりも多くなる。この"降りてくる"は自分でコントロール出来るものでもなく、例えるなら神様からもらったプレゼントのようで。普段は滅多に起こらないからこそ、旅行で出てきた閃きは得難く嬉しい。これから大事に使っていきたい。