キンと冷えた空気が体を強張らせる。
寒い寒いと思いながらも、朝の静けさの中、ポケットに手を入れて空を見上げながら歩くのは嫌いじゃない。
こんな重い色の空も、乗り換えの駅に着く頃には薄桃色と水色の淡い空に変わるこの時期。タイミングが合えば、反対側の空に昇る朝日の眩しさに目を凝らしながら電車に乗って帰宅する。
空を見つめている人なんていない。私だけがこっそり空を独り占めしながら、電車の振動に身を預けて心地よい独占欲を感じてほくそ笑んでいる。
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